
引き締まったウエストやスッキリとしたスリムな美脚は女性の憧れ!また、食べても太れない痩せ体質の方も少なくありません。
ですが、「痩せすぎ」は病気や健康被害の原因になり、本当に危険なんです!
そこで今回は、「痩せすぎが招く病気の症状10選」と「健康的に太る方法」について解説していきます!
目次
痩せすぎが招く病気の症状10選
うつ病

痩せすぎると「うつ病」を引き起こすリスクが高まります。
最初は疲労や不眠症といった症状が現れる心の病。軽視していると次第に食欲が無くなり、うつ病に発展する可能性があります。
心の病は本人の自覚がない(認めたくない)ことが多く、無意識のうちに症状が悪化してしまうケースが多いです。
食欲不振、不眠症、イライラ、脱力感、不安、頭がボーっとする、などの症状がある場合は、うつ病を疑ってみましょう。
糖尿病

糖尿病は肥満の方がかかる病気と思われがちですが、実は「糖尿病」の半数以上は “痩せ型” なんです!
2型糖尿病は、食べすぎや運動不足といった生活習慣などが原因となりえます。 いったん高血糖が起こると、血液中に存在する大量のブドウ糖がすい臓を障害し、「インスリンの分泌量」を低下させたり、肝臓、筋肉などの組織でインスリンが効きにくくなる「インスリン抵抗性」という状態を引き起こします。
出典:知りたい!糖尿病
「やせメタボ」の人は、インスリン抵抗性(糖を取り込みにくい体質)であり、血液中の糖を吸収できないため、血糖値が下がらず、糖尿病を発病しやすくなることが、順天堂大学の研究で発表されました。
医師や専門家は、特に過度なダイエットで急激に痩せてしまった人ほど、発症リスクが高まると警告しています。痩せ過ぎは危険なんです!
胃・十二指腸潰瘍

急激に痩せてきた原因は「胃・十二指腸潰瘍」かも知れません!
胃・十二指腸潰瘍とは十二指腸に潰瘍ができる病気で、空腹時や睡眠中、寝起きに痛みが起こりやすく、夜中に目が覚めて不眠症(睡眠障害)になる可能性があります。
潰瘍を放っておくと、出血したり胃に穴があいて、生命にかかわる危険もあるため、胸焼けや吐き気、胃がキリキリと痛む症状がみられたら、お医者さんに診てもらいましょう!
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)

甲状腺機能亢進症(バセドウ病)とは、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることが原因で起こる病気であり、新陳代謝に影響します。
甲状腺ホルモンが過剰に分泌されると、エネルギー消費が激しくなり、摂取した栄養が熱エネルギーに変わってしまうため、食べても食べても体重が減っていきます。
特に過度なダイエット(急激な体重減少)が原因で起こります。
胃がん

特にダイエットもしていないのに、急激に痩せてきたという方は「胃がん」などの病気・疾患が原因かもしれません。
30代を過ぎると代謝機能が落ちてくるため、一般的に太っていくことが多いですが、食べているのにどんどん痩せていくという方は、早めに健康診断を受けるようにしましょう!病気は早期発見が大切です!
拒食症

拒食症は10代~20代の若い女性に多く、過度なダイエットが原因で起こる精神病の一つです。スレンダーなモデルに憧れてダイエットを始めて、「太ること=悪」という固定概念に襲われ、極端なカロリー制限や減量を繰り返した結果、拒食症を発症します。
摂食障害

思春期である10代の若い女子に多く、痩せたいと思うあまり、過度な食事制限やダイエットを繰り返すことで、食べることができなくなり体重が激減してしまいます。
摂食障害になると栄養失調となり、脳に栄養が行き届かなくなるため、脳が萎縮(衰えて縮むこと)する危険性があります。改善には家族の協力が必要不可欠であり、最悪の場合、死に至ることもあるため、早めにお医者さんに診てもらいましょう。
風邪を引きやすくなる

痩せると免疫力が低下して風を引きやすくなります。免疫力の低下は、ウイルスに感染しやすく、あらゆる病気を引き起こす原因にもなるので、筋肉をつけて健康的に太ることが大切です。
肌トラブル、冷え性、肩こり

痩せ型の人は筋肉と脂肪が少ないため、血行不良により、肌トラブルや冷え性を引き起こしやすくなります。さらに、筋肉が不足することで頭を支えることができず、骨盤の歪みや肩こりが酷くなることもあります。
疲労

ガリガリ体型の人は筋肉が少ないため、ちょっとしたことでも疲れやすく、疲労回復も遅くなります。健康的なカラダ作りのためにも、適度な運動とトレーニングを心がけましょう。
痩せすぎ女性に起こる症状

女性ホルモンの低下
女性は「BMI=17」を下回ると、女性ホルモンの分泌が低下し、「生理不順」「激しい生理痛」「無月経」など、あらゆる不調を引き起こします。
不妊の原因にもなりますので、過度なダイエットはせずに、栄養バランスの良い食事と適度な運動を心がけ、女性ホルモンを整えることが大切です。
低出生体重児リスクが高まる
痩せ型で栄養が足りていないと、胎児に十分な栄養を提供することができず、「低出生体重児(2500g未満)」のリスクが高まります。出産は命がけ!妊娠時はいつもより栄養をたくさん摂るようにしましょう。
女性の魅力がなくなる
モデルのようなスリムな体型は女性の憧れですが、ガリガリに痩せすぎた腕や脚は、女性としての魅力がなくなってしまいます。適度にふっくらと丸みがある方が女性らしく、男性からも好まれます。
痩せすぎ男性は、ガンにかかりやすい!

男性は痩せている程ガンになりやすく、少し太っている人や標準体重に比べ、ガンの発生率が14~29%も高いことが、厚生労働省研究班の研究から判明しています。
ガンの発生率とBMI(肥満指数)は密接に関わり、痩せ型とされるBMI21未満の男性はガンの発症率が高い傾向にあります。また、BMI18.5を下回ると死亡率が上がり、寿命が短くなります。
「スレンダー」と「痩せ過ぎ」は違う!

女性はモデル体型に憧れ、「スリム」を美徳として、日々ダイエットに励む方も多いですが、モデルのBMIは15~17と標準体型と比べて、かなり痩せています。
極端なカロリー制限やダイエットを行う女性も多いですが、「スレンダー」と「痩せ過ぎ」は違います。実際に厚生労働省の調査※ によると、“痩せ過ぎ” の女性がここ10年で増加していると報告しています。
※ 平成26年 国民健康・栄養調査結果の概要 – 厚生労働省
日本肥満学会が定めた理想体重(BMI:18.5~25)を基準にすると、「少し太っている」と感じる女性が多いようです。
ですが、BMI 18.5を下回ると「痩せ過ぎ」に分類され、病気の発症率が高まります。美しさを追求するのも良いですが、健康的なカラダを考えると、ある程度の体重は必要になってきます。
そもそもなんで太れないの?痩せ過ぎの原因とは?

食べても太れない、ガリガリ体型の要因は色々ありますが、主に以下のような原因が関係しています。
胃腸が弱っている
人より食べているのに全然太れない・・・という方は、「胃腸が弱い」ことが原因かもしれません。
胃腸が弱っていると栄養をうまく消化吸収できないため、食べても太れないのです。すると、人並みに食べてもすぐにガリガリ体型になってしまいます。
胃下垂
胃下垂とは胃が正常な位置よりも垂れ下がってしまっている状態のことです。胃下垂だと栄養をうまく消化吸収することができないため、太れなくなります。ガリガリの方は胃下垂であることが多いです。
▼胃下垂の症状
胸焼け、下っ腹が出る、胃もたれ、食欲不振、腹痛
栄養バランスの乱れ
太るためには、たんぱく質、炭水化物、糖質、ビタミン、ミネラルなど、栄養をバランスよく摂取することが大切です。
現代人は食事をインスタント食品でカンタンに済ませることが多いため、栄養不足になっています。野菜や食物繊維が不足していると内蔵機能にも影響を与えるため、食べたものを吸収できず痩せていきます。
食事量が足りない
痩せる原因で多いのは、やはり食事量が足りていないこと。朝食を抜いたり、昼はおにぎりとカップ麺などで済ませる、といった人も多く、それだと1日に必要な摂取量が足りず、どんどん痩せていってしまいます。
太るためには 「摂取カロリー>消費カロリー」 が必要であり、ガリガリの人は1日に必要な摂取量が足りていないことがあります。
過度なストレス
人は過度なストレスを感じると、食欲がなくなり、胃腸の調子が悪くなるため、栄養をうまく消化吸収できなくなり、痩せる原因になります。
遺伝
体質は遺伝すると言われています。両親が太っていたら、子供も太りやすい体質であり、ガリガリであれば痩せていることが多いです。食べても太れないという人は、痩せやすい体質が遺伝している可能性があります。
痩せすぎを改善して健康的に太る方法

太りたいからといって、ただがむしゃらに食べれば良いという訳ではありません!むしろ急に食べ過ぎると、胃腸に負担をかけてしまうだけで逆効果!正しい方法で食事を見直すことが大切です。
栄養バランスの良い食事を心がける
健康的に太るためには、日々の食事を見直して、栄養をバランスよく摂取することが大切です。以下の栄養をしっかり摂りましょう。
▼健康的に太るために必要な栄養素
◆炭水化物
脳の働きを活性化させたり、エネルギーを作る大切な栄養素!(白米がおすすめ)
◆タンパク質
筋肉、内臓、皮膚、血液、髪の毛、爪など身体を作る大切な栄養素!(卵、鶏ササミがおすすめ)
◆脂質
代謝活性をコントロールして、血圧、体温、筋肉の働きを促進する役割があります!摂りすぎはNGですが、適度に摂ることは大切!
◆ビタミン
代謝を促進したり、酵素の働きを活性化させる補酵素として機能します。(ヒジキ、ゴマに多く含まれます)
◆ミネラル(カルシウム・マグネシウム・鉄)
栄養の合成・代謝を促進し、身体の機能を整える働きがあります。(イワシ、シシャモ、ワカメ、昆布、レバー、パセリに多く含まれます)
酵素を摂取して、胃腸の消化吸収を高める
食べた栄養を身体に吸収するためには「酵素」が必要不可欠です。酵素には胃腸の調子を整えて、栄養の消化吸収をサポートする働きがあります。
▼酵素を含む食べ物
◆プロテアーゼの多い食べ物
納豆、麹、塩辛、パイナップル、パパイヤ、いちじく、キウイ、プルーン、りんご、ゴーヤ、メロン、玉ねぎ
◆アミラーゼの多い食べ物
大根、キャベツ、山芋、カブ、バナナ、生姜、キウイ、パプリカ、梨
◆リパーゼの多い食べ物
納豆、味噌、漬物、甘酒、チーズ、アボカド、イチゴ、オレンジ、スイカ、グレー
プフルーツ、大根、ニンジン、ほうれん草、セロリ、トマト、ズッキーニ
酵素は生で食べるのがポイント!
酵素は熱に弱く、50~70℃で熱すると破壊されてしまいます。そのため、野菜やフルーツは生のまま食べる必要があります。
また、すりおろすことで酵素が外に溢れ出てきて、普通に食べるよりもたくさんの酵素を摂取できるのでおすすめです。
運動して筋肉をつける
健康的に太るためには、ただ食べるだけではなく、適度に運動をして筋肉を付けることが大切です。最初は無理せず、徐々に筋トレを始めてきましょう。トレーニングと一緒にプロテインを飲むと筋肉が付きやすくなります。
虫歯治療や、噛み合わせを治す
虫歯があったり噛み合わせが悪いと、しっかり噛むことができず、食べ物が小さくならずに胃に運ばれるため、負担がかかり消化吸収が悪くなります。
体重と噛む力は比例していると言われ、歯並びの悪い人は咀嚼力が弱い傾向にあり、できれば虫歯や矯正治療をして正常な咀嚼力を取り戻すことが太るためには大切になってきます。
まとめ
痩せすぎは万病の元です!脂肪や筋肉が減ってガリガリになると、免疫力や内臓機能が低下し、病気にかかりやすくなります。さらに痩せている方は死亡リスクも上がり、少し太っている、標準体重の方よりも寿命が短い傾向にあります。
栄養バランスの良い食事を1日3食しっかりたべて、健康的に太りましょう!過度なダイエットは本当に危険です!
健康的に太るためには「栄養摂取」と「運動・筋トレ」を心がけ、太るための体質づくりに励みましょう!以下記事で「健康的に太る方法」を詳しく解説しておりますので、是非お読みください!