
太れない・・・。そんな悩みは、人から羨ましいと言われますが、痩せすぎ体質で太りたいけど太れない人には、切実な悩みですよね。
なぜ太れないのか。ここでは「太れない原因」を紹介します。考えられる原因を挙げていきますので、自分の症状と照らし合わせてみてください。
目次
太れない原因
たくさん食べても太れない・・・。病気なのでは?と心配される方も多いと思います。太るためにはまず、太れない原因を知ることが大切です。なぜ太れないのか、「太れない原因」を順番に見ていきましょう。
食べる量が不足

太れない原因は、食べない、食べる量が少ない、質の良い食事をしていないことが最も多いと言われています。特に若年層では、1日1~2食といった少食が増えており、痩せすぎ体質の若者が昨今急増しています。ご飯は規則正しくしっかり食べるようにしましょう。
栄養不足・酵素不足・食生活の偏り

栄養が不足していると、もちろん太れません。健康的に太るためには、栄養バランスの良い食事を摂ることが大切です。ご飯をインスタントで済ませる方が多くなっており、食生活の偏りが深刻化していますが、“栄養不足” は太れない原因になります。
お肉・ごはんをしっかり食べ、野菜・スープなど栄養バランスの良い食事を心がけましょう。太りたいからといって「炭水化物」だけをとっていても、エネルギーの吸収を助ける、ミネラル・ビタミンなどの栄養素が不足していては、太れません。
健康的に太るためには、酵素・食物繊維・ビタミン・ミネラル・カルシウムなどの栄養素をバランスよく摂取することが大切です。
ご飯の食べ方「ながら食い」

ご飯の食べ方も太る太らないに影響します。パソコンをしながら、テレビやスマホを見ながら、本を読みながら、といった「ながら食い」をすると胃の消化が悪くなり、身体にしっかりと栄養が吸収されなくなります。ご飯を食べるときは、できるだけ食事に集中しましょう。
消化不良

消化不良を起こすと、栄養をしっかり吸収できなくなり、痩せや肌荒れの原因になります。消化不良は、食べすぎ飲みすぎ、過労やストレス、運動不足による筋肉低下などで引き起こされます。
刺激の強い食べ物や暴飲暴食をさけ、健康的な食事と適度な運動を心がけるようにしましょう。仕事の疲れやストレスも禁物です。適度に休憩をとり、リフレッシュを大切にしてください。
胃下垂

胃下垂とは胃が垂れ下がり、うまく消化できない体質・症状のことを言い、痩せ型の人によくみられます。胃下垂の原因は、筋力不足やホルモンバランスの乱れ、姿勢の悪さなどにより引き起こされるため、初期の症状であれば、正しい姿勢を意識し、腹筋を鍛えることで解消できる可能性があります。
胃腸が弱っている

太れない体質の人は、胃腸が弱っていることがあります。消化吸収する力が弱いため、食べたものをしっかり身体に蓄積できません。普段から便秘や下痢などで悩んでいる人は腸に原因があるかもしれません。
歯による影響

歯の噛み合わせが悪いことで、食欲が低下したり、しっかり噛めず胃腸に負担がかかってしまうことも、太れない原因になります。他にも抜けた歯をそのままにしていたり、虫歯が痛いために、片方だけで噛み続けると、顎関節症にもつながりますので、歯医者でしっかり治療してもらいましょう。
猫背・骨格の歪み

特にデスクワークの方に多く見られます。猫背や骨格の歪みは筋肉の衰えや、各臓器の働き・治癒力低下につながります。正しい姿勢を意識して猫背にならないように背筋を伸ばす、適度に立つなどして、筋肉を動かすようにしましょう。
姿勢を正すために、猫背解消・姿勢矯正用のイスや腰クッション、整体で骨盤マッサージやストレッチを受けると良いかもしれません。
遺伝による影響

太りやすい・痩せやすい体質は遺伝よる影響も多いです。親や祖父に痩せ型の人が多い家系は、その子供も痩せやすい体質にあります。痩せ型の人に「両親・祖父母が痩せているか」というアンケートをしたところ、約9割以上が、両親、祖父母が痩せていると答えています。
病気や疾患、後遺症による影響

糖尿病などの生活習慣病、交通事故や手術による後遺症、幼少期のケガや疾患などによる影響も、太れない体質の原因になることがあります。
特に胃の摘出手術などの後は、
太れない病気のことを「痩せ症」と呼びますが、糖尿病やバセドウ病が発症の原因となります。たくさん食べて運動もしているのに、どんどん痩せていく方は痩せ症かもしれません。心配な方は専門医に相談してみてください。
ストレスや精神的な悩み

人間関係の悩みや職場のストレスなどにより、体重が激減してしまうことがあります。過度にストレスを感じると胃酸過多になり、胃や腸の不調をきたし、酷い場合は胃酸が自分の胃を溶かしてしまうこともあります。他にも、ホルモンバランスが崩れ、消化不良になり、栄養を十分に吸収できなくなります。
よく、ストレスで太るというのを聞きますが、“ストレス太り” はもともと胃や腸が丈夫な人の場合です。痩せ型の人がストレスを感じると、胃酸過多や消化不良で、逆にどんどん痩せていきます。
運動不足による筋肉低下

運動不足により筋肉が衰えると、胃腸などの働きが鈍くなり、消化吸収率が低下します。筋肉が増えると基礎代謝がアップして太りにくくなる、とよく言われますが、運動は内臓の働きを向上させ、栄養分をしっかりと体内に吸収し、胃下垂など太れない原因を改善する効果があります。
睡眠不足

睡眠不足も太れない体質の原因になります。不眠症が続くと、自律神経の乱れや成長ホルモンが減少し、胃腸の働きが悪くなります。ホルモン分泌が促進される22:00~深夜2:00の間に睡眠をとることで、筋肉がアップし、内臓の機能改善につながります。健康的に太るために、睡眠をしっかりとりましょう。
口内細菌による影響

最新の医学では口内細菌も太れない原因になっているのではないか、と推察されています。今は研究中で詳しいことは分かっていませんが、歯周病菌はさまざまな疾患に深く関わっていると言われており、体質にも影響を及ぼしていると見ています。
甲状腺ホルモンの異常

甲状腺ホルモンとは、体内の代謝や自律神経をコントロールするホルモンです。甲状腺ホルモンが過剰に分泌されると、急激な体重の減少、手足の震え、多汗といった症状を引き起こします。
甲状腺ホルモンの異常が太れない体質の原因になることもあります。こうした症状がみられたら、早めにお医者さんに診てもらうようにしてください。
甲状腺機能亢進症

精神的疾患・肉体的な疾患

ストレスなどの精神的疾患が原因で食欲が低下し、痩せてしまう場合があります。もし急激に体重が減少している場合には、深刻な肉体的疾患が隠れているケースも考えられます。
▼体重減少の原因となる病気
糖尿病、バセドウ病
胃がん、肺がん、食道がん、大腸がん、肝がん、胆嚢がん、胆管がん、腎ガン、B型慢性肝炎、肝硬変、アジソン病、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎、慢性膵炎、クローン病、吸収不良症候群、甲状腺機能亢進症、褐色細胞腫、肺結核、アルコール依存症、HIV。
虚弱体質

疲れやすい、風邪をひきやすい、胃腸が弱い、貧血気味、顔色が悪いなどの症状を一般に虚弱体質といいますが、虚弱体質は太れない原因でもあります。根本的な改善には食生活の見直しや運動トレーニング・整体マッサージが有効です。
基礎体温が低い

基礎体温が低くなると、内臓の働きが鈍くなり消化吸収率が低下します。内臓温度は37.2℃~38℃が適切と言われており、体の内部を暖める運動トレーニングをすることで、体温が上昇し血行が促進され、健康的な身体をつくることができます。
太れない原因のよくある間違い
勘違いしがちな、太れない原因の “よくある間違い” も紹介します。誤った原因は健康を害し、逆効果になりますので気をつけましょう。
「基礎代謝が良い」から太れない
筋肉量が増えると基礎代謝が良くなり、太りにくく痩せやすい身体になります。太りたいからといって、基礎代謝を下げると、同時に筋肉量が減り内臓の活動も低下してしまいます。
“太りたいから基礎代謝を下げる” のは大きな間違いです。基礎代謝には、内臓を活性化させるカロリーも入っているため、基礎代謝が低下することで、逆に健康を悪化させてしまうことにもなりかねませんので注意しましょう。
「新陳代謝が良い」から太れない
新陳代謝は、体内の血液や老廃物を調整するための機能です。そのため “新陳代謝の良し悪しは、直接太りやすさ” には関係ありません。太りたいからといって、新陳代謝を下げようとすると、身体に老廃物がたまり、健康を害し、病気や疾患を引き起こしかねませんので注意しましょう。
まとめ
太れなくても、ご飯をおいしく食べれて健康であれば焦る必要はありません。栄養バランスのよい食事や筋トレを適度にするなど、自宅でできる生活習慣の改善からはじめてみましょう。
もし体質改善に取り組んでも、痩せていく、全然太れないという方は、何らかの病気を患っている可能性もあるので、一度病院で診てもらうことをおすすめします。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。